| 食えないからこそ学校を建て、人材を育成するのだ−。戊辰戦争に敗れ貧窮する長岡藩に届いた救援米百俵を、時の大参事・小林虎三郎の英断によって藩士に配る代わりに売却し、その代金を基に開設された国漢学校。同校を前身とする新潟県立長岡高校の卒業生が、「「米百俵」は長岡人の誇り。母校が受けた米百俵の恩恵を今、学校を必要とする発展途上国へ返そう」と同窓生に米百俵分の募金を呼び掛け、その浄財を学校建設資金としてカンボジアヘ贈る「米百俵プロシェクト」を進めている。 同事業を企画したのは、東京地域在住の昭和四十四卒業生でつくる東京孜孜(しし)の会」(大原精一会長)。来年四月、西暦二○○年の節目の年に開かれる「長岡中学・長岡高校東京同窓会」の幹事を同会が務めることになつたことから、米百俵の精神を伝える記念事業を考えた。 募金目標は六百万円。一口一万円とし、募金一口に対して募金者または指定の送り先に、昭和四十四年卒同期生の実家(長岡市才津西町)に生産委託した低農薬有機裁培コシヒカリの新米十キロ約五千円相当)と、「米百俵」の逸話や同ブロジェクトの趣旨を記した小冊子を送る。百俵分六千キロの米を売って得た収益金約三百万円を、カンボジアの学校建設資金に役立てようという計画だ。 集めた募金は、カンボジアで学校建設事業を展開する東京・渋谷のNGO(非政府組織)「ジャパン・リリーフ・フォー・カンポジア」(バーナード・クリッシャー代表)に寄託、来年四月の東京同窓会の席上で授与式を行う。 十月二十二日現在の募金総額は三百五十七万円。ホームページでも同プロジェクトをPRしたところ、ハワイ在住の同窓生から募金が寄せられるなど、反響は大きいという。東京孜孜の会の大原会長は、「募金は現在も継続的に寄せられている。同窓生以外の方でも、趣旨に賛同する長岡市民の皆さんが募金にご参加下さるということであれば、喜んでお受けしたいと思う」と話している。 電話での問い合わせは、 電話03−5565−6339 の中村克夫さんへ。 長岡新聞 11月16日号より [表紙に戻る] |