蔦都坊（つたいちぼう）

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	蔦都坊は蔦都集落開発の恩人である。 本名は鷲尾景量（わしおけいりょう）と言い、富山県の生地町（いくぢちょう）の専念寺に生まれ、長岡市福戸村の専福寺に入寺したが、不幸なことに眼病を患い失明した。 そこで、京都に上り、鍼灸を学び蔦都坊の号を得た。 越後に戻った蔦都坊は西蒲原郡や古志郡でも鍼灸施術の傍ら荒地や潟の開墾を行い耕地不足に苦しんでいた農民を救った。 蔦都坊が与板にやって来たのは寛文年間（1660年代）で、もともと土地が低く開拓の進んでいない当時の蔦都をその才能と努力で開墾して440石を切り開き、一村落を作ったのである。 蔦都坊は、70歳でこの地に病死したが、その後蔦都の住民は、この蔦都坊の偉業を称え、石碑を建て、祠堂を築いて毎年法要を営んでいる。 写真上は蔦都集落のやや西にある「蔦都坊の碑」 写真下はそこから見た風景である。