乙宮(おとみや)の森の下やの静けさに しばしとてわが杖移しけり
この歌の意味は、 国上山(くがみやま)のふもとにある乙子神社(おとこじんじゃ)の森かげがあまりにも静かだったので、しばらくの間住んでみようと、この乙子神社の草庵に杖を運んだことであった。 ※良寛は五合庵が老朽化したことと、山道の登り降りが老いの身にこたえるということで文化13年(1816)この草庵に移り住んだ。