父以南を偲ぶ歌
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所在地:
河川公園内・碑の里

ちちのかけるものをみて

みづくきの あとはなみだに かすみけり

ありしむかしの ことをおもへば

               沙門※1良寛書


良寛が父以南の「朝霧に一段ひくし合歓の花」の句に書き添えた短歌の扇面である。
歌の意味は、昔のことを思うと、涙が出てきて、懐かしいお父さんの字さえよく読めない、ということである。父を思う孝心厚い良寛の心情が良く表されている。

※1「勤息」と訳す。善をすすめ悪をやめる意。出家の総称。髪をそり、悪を止め、善を勤める修行者。僧侶。出家。法師。さもん。