天寒自愛の碑
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所在地:
大坂屋別荘地内

写真@全景
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写真B解説文

君蔵経を求めんと欲して

遠く故園の地(ふるさと)を離る

呼嗟(ああ)吾れ何をか道(い)わん

天寒し自愛せよ

       12月25日  良寛

 

当時の与板は、信濃川を利用した回船事業が盛んであった。そのため、越後でも有数の商人が何人かいた。三輪家はその筆頭であった。維馨尼は、その三輪家の九代当主・権平の叔母で、夫と死別後、与板・徳昌寺 古範和尚の法弟になった。
前々から大蔵経を求めていた古範は、文化14年(1817年)に伊勢・松阪に明版大蔵経(みんばんだいぞうきょう)を代金220両のうち50両を持参して購入してきた。
しかし、その残金が調達できない。見かねた維馨尼は、ただ一人遠く江戸まで資金集めに出かけた。その志に感激した良寛は、江戸に滞在する維馨尼に宛てて詩を贈り、励ました。
この詩から、良寛の維馨尼に対する深いいたわりの心が伝わってくる。