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与板町ふれあい交流センターから歩いて5分ほどのところに恩行寺はある。 この恩行寺は浄土真宗東本願寺に属し、開基は永禄2年(1559年)で、上杉謙信が越後を統一した頃の事である。 現在の本堂は、江戸時代・井伊藩主時代、御蔵屋敷を造るために享保5年(1720年)蔵小路から稲荷町に移って建立されたものである。 与板はもちろん、近郷でも古く、江戸時代の建築様式を現在に残している。 (寺宝物) ・本尊阿弥陀如来(寛文3年・1663年) ・欄間の竜・牡丹の彫刻(文化3年・1806年) ・阿弥陀如来像(元亀元年・1570年) ・蓮如上人が藤布に書いた6字の名号 ・与板城の切手門 ・与板城新築城郭図 ・藩主の膳椀・書簡 この中で触れておきたい事は、町の指定文化財である与板城切手門についてである。 この切手門は城の搦手門(裏門)であり、城の表門である大手門と対を成す。 与板城は慶応4年(1868年)の戊辰戦争で炎上したが、幸い大手門と切手門が戦火を免れ現存している。 この切手門は高麗門形式(普通の屋根以外に、左右の控柱の上にも屋根がある)で、当時のままの状態で保存されている。鬼瓦には井伊家の家紋・井桁(井筒)紋があり、橘の紋とともに使用されたものである。 |
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